しいなゆきこ『七草、寒の入りと味噌仕込み』

今日は七草粥の日。

「人日の節句」(1月7日)の朝に、まだ若菜である春の七草を入れた粥を食べると、体内の邪気を払えると言われてきました。
塩で味付けするだけのシンプルな七草粥は、お正月のご馳走やお酒に疲れた胃に優しい、理にかなった行事食です。

[ 春の七草 ]
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ

お粥が苦手な方には、七草の混ぜご飯も美味しいですよ。

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寒の入りしました

昨日(1月6日)は二十四節気の「小寒」でした。2週間後の1月20日の「大寒」までの期間を「寒の時期」といいます。寒稽古が行われるのもこの時期です。

寒の時期は一年で最も寒いとされ、雑菌が少ないため、古来より「寒仕込み」といって保存食の仕込みがされてきました。日本酒、醤油、味噌などです。

味噌は一年を通して仕込むことが可能ですが、私が味噌仕込み教室を「寒い季節限定」とするのには理由があります。その理由は…、ワークショップ内でお話しています。

2月2日(土)に味噌仕込みワークショップがあります。寒い季節限定の教室ですので、今期最後のご案内となります。材料調達の関係上、1月20日頃には締め切りたいので、お早めにお申し込みくださいね。詳細とお申し込みはこちらから→こちらをクリック!

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さて、我が家は毎年、寒の時期に一年分の味噌仕込みをします。椎名家の新年恒例行事です。

我が家の分、義実家の分、実家の分、弟宅の分の4軒分ですから、それはものすごい量になります。到底1人では心が折れてしまいそう……ですが、夫が一緒に仕込んでくれるので本当に助かります。毎年の恒例行事の成果、夫は味噌仕込みマスターになりました!(笑)

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「いくつまでこうして味噌作りができるかな。お互い元気で来年も味噌仕込みしようね!」と、夫と話をしながら味噌仕込みをしています。

まるで日本昔ばなしの老夫婦のような光景ですが、昔はどの家庭でもこうして手間暇をかけて保存食を作っていました。これが人の暮らしの原点。

昔から伝わることわざに「味噌買う家に蔵は立たぬ」があります。味噌を買うなんざぁ〜けしからん!とばかりに、味噌は家で作るものだったのです。

ワークショップでお話ししていますが、味噌にまつわることわざに悪いものはひとつもなく、その素晴らしさには「日本の宝」といった表現が相応しいとさえ感じます。

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今はお店に行けば大抵のものは手に入ります。なんでも昔のものがいいとは思いませんが、何か一つでもこうした伝統や時間を楽しみながら暮らしていきたいなと思っています。

 

いつも暮らしは台所から…

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賃貸マンションの我が家の台所はとても小さいのですが、この小さな台所から今年も家族の健康を見守ります。

今や、100%安全な食事というのは、なかなか難しいのですが、できるだけ化学調味料や添加物を使わずに、日本古来の調味料で作る食事、旬の食材を使った食事を用意していきます。手間ひまをかけた手作りも楽しみます。

毎日の食べたものでカラダは出来ているから、

“何を選んで食べるか?” で、カラダも運命も変わります。

“何でもいい” 時代から、“選ぶ” 時代になりました。

今年も丁寧な暮らしを心がけたいと思います。

今日を丁寧に、そして大切に。

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